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クロニクル|チェンクロ

以下は、ゲーム「チェインクロニクル」の内容に関する覚書きです。(注意:ネタバレを含みます、また解釈が正しいとは限りません

目次

  1. クロニクルとは
  2. クロニクルとチェインクロニクル
  3. 大陸のクロニクル
  4. フィーナのクロニクル
  5. 黒騎士のクロニクル
  6. 黒のクロニクル

1.クロニクルとは

時系列に沿って歴史上の出来事とその詳細を記したもの。作中では装丁の施された青い本として描かれ、物語はこの本の謎を追いながら紡がれます。

クロニクルには、過去・現在・未来にわたるすべての歴史が記されていると言われています。読むことでその歴史を体感する、とも。

“各大陸のあらゆる歴史と現象を記した本で、世界の終わりすら書かれているという”(第1部第6章あらすじより)

黒の王黒の軍勢に脅かされるユグドの地。義勇軍の隊長として歩み始めた主人公と相棒の妖精ピリカは、ギルドからの依頼で荷物を運ぶ途中、魔物に襲われている少女を助け出します。

少女は記憶を失っており、覚えていたのはフィーナという自分の名前だけ。記憶の手がかりになりそうなものは、彼女が大事に抱えていた青い本ただひとつでした。

フィーナが持っていた青い本(ゲーム中の画面より)

2.クロニクルとチェインクロニクル

旅の中で記憶を取り戻したフィーナは、その本がチェインクロニクルという特別なものであることを明かします。ユグドの外には未知の大陸があり、それぞれの大陸にクロニクルが存在する。チェインクロニクルはそのすべてを読むことができるただ1つの書である、と。

さらには、この世界のことだと思われたチェインクロニクルの記述が、ひとつ前の世界についてのものだということも明かされます。

「チェインクロニクルには、ひとつ前の世界の記録が全て受け継がれ、記されているのだ」

3.大陸のクロニクル

大陸の詳細な歴史が記された本で、大陸ごとにひとつずつ存在すると言われています。クロニクルには管理者が存在します。作中に登場する大陸のクロニクルと管理者は次の通りです。

大陸 管理者
ユグド大陸 ユグド
ケ者の大陸 ガジジナ
罪の大陸 リーア
薄命の大陸 エル
鉄煙の大陸 ゴッドフリート
栄光の大陸 ツァーリ14世

ユグド大陸のクロニクル

第1部の舞台であるユグド大陸のクロニクル。管理者は精霊島の森妖精ユグド。数ある大陸の中でも、外海から隔絶されたこの大陸は特別な地のようです。大陸と管理者の名前が全く同じである理由も興味を引きますが、未だ明かされてはいません。

4.フィーナのクロニクル

フィーナに連なる書架の一族によって守られてきたチェインクロニクル。

黒のクロニクルがフィーナの父を乗っ取り黒の王になった際、次に狙ったのがチェインクロニクルでした。フィーナはチェインクロニクルを守り、仲間の助けを得てユグドに逃げ延びます。

総覧の書とされていますが、詳細度では大陸のクロニクルに劣るようです。王都奪還戦において、フィーナはチェインクロニクルから「黒の王は玉座にあり」との記述を読み取っていましたが、玉座がどこにあるかまではわかりませんでした。

「事象以外のことを知るのはまだ難しいです」

5.黒騎士のクロニクル

義勇軍は戦いを繰り返すうち、黒の軍勢の将である黒騎士との因縁を深めます。

戦いの中、窮地に陥った主人公を救おうとフィーナがチェインクロニクルを開いた時、狙ったかのように黒騎士が取り出したのが謎のクロニクルでした。その正体は別の世界のチェインクロニクル。黒騎士は黒の王に滅ぼされた世界から渡ってきたといいます。

記述は、敗れた隊長の呪詛という印象の強い場面で終わっています。これは黒騎士から見てひとつ前の世界の記録ですが、ではチェインクロニクルが持ち出された黒騎士の世界には、それまでと同じように滅びと再生がもたらされたのでしょうか。主人公の世界の存在は、黒騎士の世界が再生されたことを示しているでしょうか。主人公の世界まで繰り返された滅びと再生、その果てしない時間の外から、たとえば未来から黒騎士が来たとしたら‥‥。

物語にとっては影の主役とも言える黒騎士。決戦の後、そのクロニクルは主人公の手に渡ります。

伝承篇黒騎士伝の公開により、黒騎士の世界も主人公の世界まで繰り返した過去の1つである線が強くなりました。が、継承という意味でなら未来からだったとしても同じ言い方ができるだろうということで残しておきます。

6.黒のクロニクル

第1部で黒の王が持っていたチェインクロニクル。黒の王を倒したあと外海へ飛んでいったこのクロニクルを追って、第2部の物語が始まります。

黒の根源は「始まりのクロニクル」と呼んでおり、黒騎士によれば「『黒の根源が生まれた世界』のクロニクルらしい」とのこと。しかしそれが、黒の根源が生まれた世界のことが書かれたクロニクルなのか、黒の根源が生まれた世界に存在したクロニクルなのかは明確に語られていません。後者なら、さらに1つ前の世界があったとも考えられるのですが……。黒騎士のセリフも「らしい」という言い方に留まり、断定は避けられています。

黒のクロニクルにはフィーナたち書架の一族のことは記されておらず、書架の一族が後から現れた存在であることが示唆されています。黒の根源は書架の一族のことを「先の世界の者たち」と呼んでいました。はたして「先」とは何を指しているのでしょうか。「先の世界」とは何なのでしょうか。